2026年8月、秋田県が行った記者向けの説明で、オンライン参加した県幹部職員の姿が大きな話題になっています。
画面に登場した男性は、秋田県産業労働部の小野貴宏(おの・たかひろ)企業誘致推進監。
注目されたのは、その内容だけではありません。
小野氏はバスローブのようにも見える胸元の開いた服装でオンライン参加し、取材対応中には口元から白い煙が。終了直後には、実際にたばこを吸っている姿までカメラに映っていました。
さらに映像には、近くにいる人物と談笑するような様子も確認されています。
そして騒動はこれだけでは終わりませんでした。
秋田県は当初、小野氏について「自宅」からオンライン参加したと説明していました。
しかし、その後SNSでは室内の背景について、
「本当に自宅なのか?」
「秋田市内のラブホテルの客室に似ている」
との指摘が相次ぎ、具体的なホテル名や部屋番号まで挙がる事態となっています。県側も当初の「自宅」という説明について疑義が生じたとして、改めて事実確認を進めています。
いったい何が行われていたのでしょうか。
そして、小野貴宏企業誘致推進監とは誰なのか。
会見場所は本当に自宅だったのか、近くで談笑していた人物は誰だったのか、現在までに分かっている情報を整理します。
そもそも何が行われていた?AIデータセンター計画の記者向け説明
まず大前提として、今回何が行われていたのかから見ていきます。
問題の映像が撮影されたのは2026年8月6日。
秋田県が、秋田市で計画されている大規模なAI向けデータセンターについて報道機関に説明していた際の出来事です。
つまり、仲間内のオンライン会議や県職員だけの打ち合わせではありません。
報道機関からの質問に県側が回答する公式な取材対応でした。
このデータセンター計画自体も小さな案件ではなく、整備費は2兆円規模になる見込みで、秋田市北部の工業団地が建設候補地として挙がっています。小野氏は企業誘致の調整役を担当してきました。
その重要案件の説明に、小野氏はオンラインで参加していました。
最初はカメラOFF「カメラ必要ですか?」
小野氏は最初からバスローブ姿を画面に映していたわけではありません。
当初はカメラをオフにした状態で記者からの質問に答えていました。
ところが県庁側の職員から、映像が出ていないことを指摘されます。
小野氏は、
「カメラ必要ですか?」
と確認。
職員から可能であれば映してほしいと求められ、カメラをオンにしました。
すると画面に現れたのが、バスローブのようにも見える胸元の開いた服装の小野氏でした。
さらに取材対応が続く中、小野氏が顔をカメラからそむけた直後、口元から白い煙が出る場面も映ります。
そして取材対応終了直後には、カメラがまだオンになっている状態で、たばこを吸っている姿も確認されました。
バスローブ姿で喫煙していた企業誘致推進監は誰?

この男性は、秋田県産業労働部の小野貴宏企業誘致推進監です。
企業誘致推進監という役職名を普段耳にすることは少ないですが、簡単にいえば、秋田県への企業進出や大型投資の誘致などに関わる立場です。
小野氏は以前から秋田県の企業誘致・産業集積に関係する業務を担当しており、2025年度には産業集積課長を務めていました。
今回のAIデータセンター計画でも企業誘致の調整役を担っていたと報じられています。
つまり、たまたまオンライン説明に呼ばれた職員ではなく、まさにこの大型プロジェクトを担当している幹部職員だったわけです。
なぜバスローブのような格好だった?
当然ながら、
「なぜそんな格好で仕事をしていたの?」
という疑問も出てきます。
県側の説明によると、小野氏は8月6日の午前中に東京出張から秋田へ戻り、午後は休暇を取得していました。
小野氏は県の聞き取りに対して、体調が優れなかったため寝間着姿だったという趣旨の説明をしています。
つまりこの日は、本来であれば午後は仕事をしていない時間帯でした。
しかしAIデータセンターをめぐって急きょ報道対応が必要となり、オンラインで参加したという流れです。
休暇中に突然仕事が入ったという事情はあったようですが、結果としてその姿が報道機関のカメラに映ることになりました。
なぜ会見中にたばこを吸った?
喫煙について小野氏は認めています。
県の聞き取りに対し、
長時間の対応となり、無意識にたばこを1本吸ってしまった
という趣旨の説明をしていると報じられています。
秋田テレビの映像でも、口元から白い煙が出る場面と、取材終了直後に実際にたばこを吸っている姿が確認されています。
県産業労働部の高橋源悦部長は翌8月7日、
「あのような取材対応を行うことは、県職員としてあってはならない」
との認識を示し、県民に謝罪。
小野氏本人も「大変申し訳ないことをした」と話しているとされています。
場所は「自宅」と説明されていた
そして、ここから今回の騒動がさらに広がっていきます。
秋田県は8月7日の説明で、小野氏について、
午前中に東京出張から戻り、午後は休暇を取って自宅にいた
と説明していました。
この説明だけなら、
「体調が悪くて自宅で休んでいたところ、急きょオンライン対応することになった」
という話になります。
ところが、映像がSNSに広がると、ユーザーが小野氏の後ろに映っている壁紙や室内の様子に注目し始めました。
そして、
「この背景、自宅じゃないのでは?」
という疑問が広がっていきます。
SNSではラブホテル「ドルフィンイマージュ202号室」説が拡散

SNS上で具体的に名前が挙がったのが、秋田市にある「ドルフィンイマージュ」です。
実際にドルフィンイマージュの公式サイトに掲載されている202号室の画像を確認すると、会見映像に映った壁紙や室内の特徴とよく似ています。
そのためSNSで202号室説が広がった理由は分かりますが、秋田県が会見場所を「ドルフィンイマージュ202号室」と確認したわけではありません。
したがって現段階では、あくまで似ているということです。
「自宅」という説明を秋田県も再確認
とはいえ、このホテル説が単なるネット上の話だけで終わっているわけでもありません。
8月10日、産経新聞は、秋田県が当初説明していた「自宅」について疑義が生じ、さらに事実確認を進めていると報じました。
秋田県産業労働部の辻田豊英次長は、小野氏に改めて聞き取りを行ったことを明らかにしています。
東京出張については辻田次長自身も同行していたため確認できている一方、秋田へ戻ってからの行動については関係者にも聞き取りながら確認しているということです。
つまり現在の状況を整理すると、
県「自宅から参加していた」
↓
オンライン映像がSNSで拡散
↓
背景について疑問の声
↓
「ラブホテルの202号室では?」という比較投稿が拡散
↓
県も「自宅」という当初説明について改めて事実確認
という流れになっています。
この確認結果によっては、今回の話がもう一段動く可能性があります。
一緒にいたのは誰?

そして、場所と同じくらい気になるのが、
「小野氏は誰と話していたのか?」
という点です。
前述した通り、秋田テレビはオンライン取材中に近くにいる人物と談笑する様子が映っていたと報じています。
しかし、その人物の身元については明らかになっていません。
さらに現時点では会見場所自体も確定していないため、
「ホテルにその人物と一緒にいた」
とまで断定することもできません。
SNSではさまざまな憶測が広がっていますが、少なくとも現在確認できる報道からは、不倫だったと判断できる客観的な根拠もありません。
分かっているのは、
小野氏の近くに誰かがいたように見えること。
そして小野氏がその人物と談笑するような様子が映っていたこと。
ここまでです。
その人物が誰なのかは、今回の騒動で残っている大きな疑問の一つです。
仮にラブホテルだったとしても「何をしていたか」は別問題
もちろん仮にSNSで指摘されているホテル説が事実だったとしても、
「ラブホテルにいた=不倫していた」
と自動的に決まるわけではありません。
実際、地方自治体では少し前に驚くほど似た方向の騒動がありました。
群馬県前橋市の小川晶市長です。
小川市長は2025年、既婚の男性職員と複数回ラブホテルを利用したことを認めましたが、男女関係については否定。
本人は、ホテルで仕事やプライベートに関する相談をしていたという趣旨の説明をしていました。報道では10回以上ホテルで会っていたことを本人が認めています。
つまり世の中には実際、
「ラブホテルで仕事の相談をしていた」
と説明した市長もいるわけです。
そのため今回についても、仮に会見場所がホテルだったとして、
「なぜそこにいたのか」
「近くにいた人物は誰なのか」
「そこで何をしていたのか」
は、それぞれ別々に確認する必要があります。
ただ、もし本当にSNSで指摘されている場所だったとすれば、
バスローブのような服装で、たばこを吸い、近くの人物と談笑しながら、2兆円規模の企業誘致案件についてオンラインで報道対応していた
という、かなり珍しい状況だったことになります。
前橋市では「ラブホテルで仕事の相談」という説明がありましたが、今回も“仕事の話をしていただけ”という可能性まで否定することはできません。
少なくとも現在の段階では、場所と同行者について県の確認結果を待つ必要があります。
酒も飲んでいた?
バスローブのような服装やリラックスした様子から、
「酒も飲んでいたのでは?」
と思った人もいるかもしれません。
しかし、この点について小野氏は飲酒を否定しています。
本人は、飲酒はしていなかったと説明していると報じられています。
したがって現段階で、
「酒を飲みながら会見していた」
と書くことはできません。
喫煙については映像と本人の説明で確認されていますが、飲酒は確認されていないという違いがあります。
秋田県はどう対応する?
秋田県はすでに、小野氏の取材対応について謝罪しています。
高橋源悦産業労働部長は、小野氏に対して県職員としての自覚を持って行動するよう強く指導しました。
一方、現在はそれだけでなく、
「そもそも小野氏はどこにいたのか」
についても確認が続いています。
特に当初の「自宅」という説明が事実と異なっていた場合、喫煙や服装とは別の問題も生じます。
県による事実確認の結果と、その後どのような対応が取られるのかにも注目が集まりそうです。
まとめ
2026年8月6日、秋田県がAIデータセンター計画について行った記者向け説明にオンライン参加したのは、小野貴宏企業誘致推進監です。
小野氏は当初カメラをオフにしていましたが、職員から求められてカメラをオンにすると、バスローブのような服装で登場。
取材中には口元から白い煙が出る場面や、近くにいる人物と談笑する様子が映り、終了直後には実際にたばこを吸う姿も確認されました。
県は当初、小野氏が「自宅」から参加したと説明していました。
しかしSNSでは室内の背景について、秋田市の「ドルフィンイマージュ202号室ではないか」とする比較投稿が相次いでいます。
一方、秋田県がホテル名や202号室だったことを正式に認めたわけではありません。
県も当初の「自宅」という説明について改めて事実確認を進めている段階です。
そして、映像で小野氏が談笑していた人物が誰なのかについても明らかになっていません。
バスローブのような姿でたばこを吸い、近くの人物と談笑しながらオンライン対応していた小野氏。休暇中に急きょ対応した事情はあったとはいえ、もう少しやりようはあったのではないかと思ってしまいます。