『VIVANT』第13話で、「最大の裏切り者」として野崎守が浮上しました。
乃木憂助を何度も助け、第1シーズンから味方として描かれてきた野崎。
その野崎に疑惑が向いたことで、約3年前の第1シーズンから残されているある謎が、再び気になってきます。
それが、
なぜジャミーンは野崎にだけ懐かなかったのか?
という問題です。
ジャミーンには、人の善悪を直感的に見抜くような力があるとされていました。
乃木や薫には笑顔を見せる一方、野崎にはなかなか心を開きません。
第8話の神田明神でも、野崎に声をかけられたジャミーンは薫の後ろへ隠れ、野崎は「まだダメか」と苦笑しています。
第1シーズンの時点では結局、この理由は明かされませんでした。
ところが第13話で、その野崎が別班員5人の情報流出に関わった「最大の裏切り者」として浮上。
ここまで重なると、
ジャミーンは3年前から野崎の中にある何かを見抜いていたのではないか
という考察が浮かびます。
ただし、この説には大きな矛盾もあります。
野崎が本当に悪人なのかは、まだ分かっていないからです。
この記事では、ジャミーンの「善悪を見抜く力」、野崎にだけ懐かなかった場面、ベキには好意を示した理由を振り返りながら、第13話の野崎裏切り者展開との関係を考察します。
※この記事には『VIVANT』第13話までのネタバレが含まれます。
ジャミーンには人の善悪を見抜く力がある?
ジャミーンの不思議な能力については、第1シーズンの序盤から示されていました。
父親のアディエルは、ジャミーンについて「人の善悪を直感的に見抜けるのかもしれない」という趣旨の説明をしています。
最終回後にも、ジャミーンには「人の善悪を直感的に見抜ける」とされる設定があることが報じられました。
ただし、
ジャミーンには超能力があり、100%善人と悪人を判定できる
とまで劇中で断定されたわけではありません。
あくまで、ジャミーンが人に対して見せる反応には何らかの意味があると考えられる描写が繰り返されていました。
ジャミーンは乃木にはすぐ懐いた
ジャミーンは乃木と出会った当初から、比較的好意的な反応を見せています。
第1話では乃木へ笑顔を見せ、父アディエルも、薫以外の人間へこれほど笑顔を見せるのは珍しいという反応をしていました。
その後もジャミーンは乃木に懐き続けます。
乃木自身も、ジャミーンの人を見る力をかなり重視していました。
そして第1シーズン終盤では、このジャミーンの反応が、乃木の重大な判断にも影響しています。
ベキの写真を見たジャミーンは笑顔を見せた
乃木がノゴーン・ベキの写真をジャミーンへ見せた際、ジャミーンは好意的な反応をしました。
ジャミーンはベキについて、
「すごく優しい人、お父さんみたいな人」
という趣旨の反応を見せています。
乃木はこの反応から、
自分たちはテントやベキの本質を見誤っているのではないか
と考え、テント内部へ潜入して真実を確かめようとしました。
つまり、ジャミーンの「人を見る目」は、単なるキャラクター設定ではありません。
第1シーズンの物語そのものを動かす材料として使われています。
だからこそ、野崎への態度も無視できません。
ところが野崎には最後まで懐かなかった
乃木や薫に対する態度とは対照的に、ジャミーンは野崎へなかなか心を開きませんでした。
特に分かりやすいのが第8話の神田明神です。
退院したジャミーンへ野崎が「退院おめでとう」と声をかけます。
しかしジャミーンは軽く頭を下げる程度で、薫の後ろへ隠れてしまいます。
それを見た野崎は、
「まだダメか」
と苦笑しました。
重要なのは、「初対面だから人見知りした」という一度だけの描写ではないことです。
第1シーズンを通して、ジャミーンは野崎に対して笑顔をほとんど見せませんでした。
最終回後にも、「人の善悪を見抜けるジャミーンが、なぜ野崎には懐かなかったのか」は未回収の謎として報じられています。
第13話で野崎が「最大の裏切り者」として浮上
そして2026年、第2シーズン第13話。
野崎に大きな疑惑が向けられます。
別班員5人の情報流出を追った乃木たちの捜査が、野崎へつながったのです。
第13話では「最大の裏切り者」をめぐる展開が大きな山場として描かれました。
これによって、第1シーズンで残された、
ジャミーンが野崎に懐かない
という謎が、一気に意味を持ち始めました。
ジャミーンは3年前から野崎の裏切りを見抜いていた?
最も分かりやすい考察はこれです。
ジャミーンは第1シーズンの時点から、野崎が普通の善人ではないことを感じ取っていた。
乃木には懐いた。
薫にも懐いた。
ベキの写真には笑顔を見せた。
しかし野崎には懐かなかった。
そして3年後、その野崎が「最大の裏切り者」として浮上。
ここだけを並べると、かなり綺麗につながっています。
第1シーズンでは意味の分からなかったジャミーンの態度が、第2シーズンで野崎の正体につながる伏線だったと考えることもできます。
ただし、私はまだこの解釈だけで決めるのは早いと思います。
野崎が二重スパイなら矛盾する
現在、第13話の記事では、
野崎は本当に日本を裏切ったのではなく、敵組織へ潜入している二重スパイではないか
という説を考えています。
この説が正しければ、野崎は最終的には日本側の味方です。
すると、
人の善悪を見抜けるジャミーンが、なぜ味方の野崎に懐かなかったのか?
という矛盾が生まれます。
むしろこの矛盾こそ、ジャミーンの能力を考えるうえで重要なのかもしれません。
ジャミーンが見抜くのは「善人・悪人」ではない?
そもそも、人間を完全に善人と悪人の二種類へ分けることはできません。
『VIVANT』の登場人物ならなおさらです。
乃木は日本を守るために働く別班員ですが、任務のためなら人を殺すこともあります。
ベキも孤児を救い続けた一方、テントでは犯罪行為を請け負っていました。
それでもジャミーンは乃木に懐き、ベキの写真を見て好意的な反応をしています。
となると、ジャミーンが感じ取っているものは、
法律上の善悪
ではない可能性があります。
「自分に危害を加える人」を感じ取っている?
一つ考えられるのが、
ジャミーンは善悪ではなく、自分や大切な人に危害を加える可能性を感じ取っている
という説です。
乃木には危険な側面があります。
しかしジャミーンを守る人物でもあります。
ベキも犯罪組織のトップでしたが、孤児を守ることを強く望んでいました。
一方、野崎は公安の捜査官。
必要であれば相手を疑い、監視し、追跡する仕事をしています。
ジャミーンに直接危害を加えるつもりはなくても、幼いジャミーンから見れば、本能的に警戒したくなる何かを持った人物だったのかもしれません。
野崎の「目的のためなら手段を選ばない部分」を感じた?
さらに第13話を踏まえると、もう一つ考えられます。
野崎が本当に二重スパイだったとしても、今回の作戦では黒須たち別班員5人が実際に危険な状態へ追い込まれています。
もし野崎が敵組織への潜入を優先し、味方を危険にさらすことまで計算していたのなら、
目的は善でも、手段には冷酷な部分がある
人物ということになります。
ジャミーンは、その部分を第1シーズンの時点から感じ取っていたのでしょうか。
そう考えると、
野崎は善人だからジャミーンが懐く
野崎は悪人だから懐かない
という単純な話ではなくなります。
ジャミーンが見ているのは、人物のもっと深い部分なのかもしれません。
逆にジャミーンの「善悪を見抜く力」がミスリードの可能性
もう一つ忘れてはいけないのが、ジャミーンの能力自体です。
劇中では「善悪を見抜けるのかもしれない」と示されていますが、ジャミーン本人が、
私には善人と悪人が分かる
と説明したわけではありません。
つまり、周囲の大人がジャミーンの反応を見て、そう考えている部分もあります。
野崎に懐かなかった理由が、
- 単純な相性
- 野崎の大きな体や強い雰囲気が怖かった
- 公安としての警戒心を感じ取った
- 初対面時の印象
- 第2シーズンへの伏線
のどれなのかは、まだ確定していません。
だからこそ、第14話以降でこの設定がもう一度出てくるかが重要です。
ジャミーンが野崎に懐かなかったのは続編用の伏線だった?
この点はかなり気になります。
第1シーズン終了時点で、
ジャミーンはなぜ野崎に懐かなかったのか
は明確に回収されませんでした。
当時から、この未回収部分が続編へつながるのではないかという声はありました。
そして3年後の第2シーズンで、野崎に「最大の裏切り者」という疑惑が浮上。
偶然として片づけることもできます。
しかし、『VIVANT』では第1シーズンから残した人物設定を、第2シーズンで改めて使う展開がすでに存在しています。
そのため、
ジャミーンが野崎に懐かないという設定も、第2シーズンまで持ち越した伏線
だった可能性は十分考えられます。
私の結論:ジャミーンは「野崎の危険な部分」を感じていた?
現時点では、
ジャミーンが3年前から「野崎は裏切り者だ」と見抜いていた
とまでは考えません。
そこまで具体的な未来を見抜く能力として描かれてはいないからです。
ただし、
野崎の中にある、ほかの人物とは違う危険性や冷酷さを直感的に感じ取っていた
という可能性はかなり面白いと思います。
第1シーズンで、
- 乃木には懐く
- 薫には懐く
- ベキには写真だけで好意的な反応をする
- 野崎には最後まで懐かない
という差をわざわざ描いています。
そして第13話で野崎に最大級の疑惑が向けられた。
ここまで来ると、ジャミーンと野崎の関係を完全な偶然とするより、
第1シーズンから残されていた野崎の伏線の一つ
として見る価値はあります。
ただし、野崎が本当の敵なのか、二重スパイなのかはまだ別問題です。
むしろ第14話以降で注目したいのは、
野崎は善人か悪人か
ではなく、
ジャミーンは野崎の何を感じ取っていたのか
という部分です。
VIVANTジャミーンと野崎の関係まとめ
ジャミーンには、人の善悪を直感的に見抜けるとされる設定があります。
乃木や薫には懐き、ベキの写真にも好意的な反応を見せた一方、野崎には第1シーズンを通してほとんど笑顔を見せませんでした。
そして第13話で、その野崎が「最大の裏切り者」として浮上。
そのため、
ジャミーンは3年前から野崎の何かを見抜いていたのではないか
という考察が再び浮上します。
ただし、野崎が本当に日本を裏切ったのかはまだ分かりません。
二重スパイだった場合には、ジャミーンが見抜いているものを単純な善悪では説明できなくなります。
だからこそ、第14話以降でジャミーンと野崎が再び対面する場面があれば要注目です。
野崎を見たジャミーンがどんな表情をするのか。
そこが、野崎の本当の立場を知るヒントになるかもしれません。